不動産で資産構築〜①はじめての競売物件購入で経験した事(後編)
エンパシーエステート合同会社のブログへようこそ。今回は、私が経済的自由を手に入れるために購入した初めての不動産について、その経験と課題克服の方法をご紹介します。博多駅近くの2DKファミリーマンションを競売で手に入れたのが、私の不動産投資の第一歩でした。当時は不動産の知識がほとんどなく、勢いだけでスタートしましたが、その後の1年半は、数々の課題を乗り越え、成長する日々でした。
1. 競売物件への挑戦
競売情報を見始めたばかりの頃、特別売却物件の価格が非常に魅力的だったため、「これだけ安く買えれば、失敗しても損はしないだろう」という軽い気持ちで購入に踏み切りました。しかし、その決断が予想以上に大きな試練をもたらすことになるとは、この時は思いもしませんでした。
2. 玄関の鍵がない
物件に到着して最初に気づいたのは、玄関の鍵がないという事実でした。ドアを開けるために「鍵の110番」を呼び、業者に鍵を壊して開けてもらいました。業者はドリルで鍵穴を破壊し、鍵を交換。次回からは鍵の所在を事前に確認する重要性を痛感しました。
3. 部屋中の異臭
部屋中に排水溝からの異臭が充満していました。そこで、トイレや排水タップに水を溜め、使わない時はラップをかけて水の蒸発を防ぐ対策を実施。掃除しても匂いが取れない部分は、壁紙やフロアマットを全て張り替えました。クロスは全面的に貼り替え、畳はフローリングに変更し、柱は白くペイントして清潔感を出しました。
4. 放置された残置物
部屋には、4年前のカレンダーや、前所有者の生活を感じさせる残置物が多数放置されていました。競売物件では、権利が主張されていない残置物は家庭ゴミとして処分できますが、気になる場合は裁判所の執行官に確認を取ると安心です。
5. 割れた窓ガラスと鳥のフン
窓ガラスが割れており、部屋中に鳥のフンが散乱している状態でした。ガラス交換は業者に依頼するか、ガラスのみを購入して自分で交換も可能です。サイズを測り、ガラス枠を残したまま交換できる場合もあります。
6. 電気が止まっていて中が真っ暗
電気が止められているため、部屋は真っ暗で作業ができませんでした。最低アンペアで電気を契約し、通電して作業を進めました。
7. シャワーが壊れて蛇口がない
お風呂のシャワーを使おうとすると、根元から蛇口が壊れており、水が出ない状態でした。ネジ切り工具を使って水栓を取り替え、混合水栓に交換して修理しました。
8. 水道管のサビ
水道管が錆びていて茶色い水が出てきました。透明な水が出るまで水を出しっぱなしにし、水栓のフィルターに詰まったサビを取り除くという作業を繰り返しました。
9. クロスがカビだらけ
部屋中のクロスがカビだらけで、全て剥がして貼り替える必要がありました。下地にパテを塗り、凹凸をなくした後、クロスを貼り直しました。天井と壁の一面にアクセントを付けることで、部屋の印象を明るくする工夫も加えました。
10. 畳にダニがいてかゆくなる
畳にダニが発生していたため、表替えをするか、フローリングに貼り替えることにしました。畳の廃棄は畳屋さんが無料で引き取ってくれることもあり、スムーズに処分できました。
11. 管理費の滞納問題
マンションの管理組合から、前所有者の100万円の管理費滞納があると通知されました。管理組合に臨時総会を開いてもらい、滞納額や遅延損害金について交渉。管理組合側は弁護士を立てて訴訟も視野に入れていたため、法テラスや弁護士相談を活用し、交渉を進めました。この問題は1年半続きましたが、最終的に解決し、この経験がその後の不動産取引にも大いに役立ちました。
まとめ
初めての競売物件購入は、予期せぬ問題が次々と発生するものでしたが、それらを乗り越えたことで、多くの貴重な経験を得ました。不動産投資を始める際には、リサーチと準備が不可欠です。そして、問題に直面した時には冷静に対応し、専門家の力を借りることも重要です。この体験が、不動産投資を継続し、経済的自由に近づくための大きな学びとなりました。
エンパシーエステートでは、競売物件の購入や不動産投資に関するアドバイスを提供しています。初めての競売に挑戦したい方や、購入後の管理に悩んでいる方は、ぜひご相談ください。